若い頃、家で少しの間面倒を見ていた後輩の龍君から電話があった。友人が赤羽雲庭旧蔵の田黄をもって鑑定団出でるから見て欲しいとのことであった。
福島は田舎なので、12chは映らないし、たしか日曜の昼頃やっていたような気はするが、最近とんとTVを見ないこともあり。ネットで探してみようということにした。
山田正平の刻とのことであったが、直接見せてもらったのかと尋ねると、見ていないとのことで、要領を得ない。まぁ、田黄がほんとうなら、山田正平くらいでないと彫らないかもしれないだろうと思う。
印材は多少は持ってはいるが、なにせ高価な物で、僕の持っている鶏血なんぞは、とても、鶏血とはいえない貧血くらいのもので、お恥ずかしい限りだ。
中国では、鶏血は人造のものが造られており、素人はすっかりだまされる。
むかし、香港で買ってきたという、端渓には硯の磨り面の真ん中に眼があり、驚かされた。眼を何かに見立てて景色にはするものの、硯面に有るのを見たのははじめてだった。わざわざ入れたのか?本物を知らずに入れたのかは、定かでない。
書画骨董の類の偽物はこの世に数知れず、贋作の技も巧妙を極める。本物の陰影を凸版で再現されたら。素人なぞはひとたまりもない。
などと、他愛もない話をしていると。今度の芸術院会員推挙で自分の先生が入れなかったとの、わだいとなって、お金がかかりますよね~~~との話。
読売あたりで、手本25000円入選謝礼30000円出品表具で30000円じゃ、誰もやりたがらんですわ。
ごもっとも。
いつから、こんなにお金がかかるようになったのでしょうかね~~~。
実は自分もお金のかかりすぎで、展覧会はご遠慮させていただいてます。
彼の話では、日展平入選100万、特選ともなれば1000万とか。
劉・・さんは会員賞とってこれからって時に死んじゃったから、借金しか残らなかったとか?
いつまでも、そんな時代じゃないって?
やり続けないと、しぼんでいっちゃうのかもしれないけど。
なんか、おかしいよね?
神技堂さんもいってたけど、きれいに審査していたんじゃ、展覧会自体が成り立たないんですと。
出品数と入賞数はきれいに分け与えないと、作品なんぞあつまらん。これが、実際ですと、おっしゃってました。
実際、本当に上手い人は、どれくらいいるものかしら?
昭和の巨匠といわれた人たちは、本当に、それぞれ素晴らしい仕事をなさっていらっしゃったけど。
最近では、新しい問題を作れた人は、とんと見かけないようにおもえます。
書家は生きている内、とか陰口をたたかれるけど、この現状を見ると。その通りだと思う。
100年どころか50年残れないだろうな?
どこかで新しいことをやってる人もいるのだろうけど、展覧会なんかじゃなくて、ネット上にもっと書作品があがってくるといいな~~~。と思う今日この頃です。