2008年12月20日土曜日

狙いを鮮明に

添削をするときに、皆さんに先ずお聞きすることは、どうしたかったの?
と、いうことです。
この、どうしたい、ということが無いと添削が進みません。
課題を創作するに当たって、何を第一に書きたかったかということは、最も重要なことです。

想いがあって、それを成就するための技術です。
祈りだけでは、それは成りません。

書は変化と統一とよく言われますが、変化のための変化を求めてしまうことがあります。
自分の目線を定めて、よりよい表現へと工夫を重ね、想いを昇華させていくことが、肝要です。

文を鑑賞し、声に出してみましょう。
書は音を発しませんが、大きな音やかすかな音、やさしい旋律や小気味のいいテンポ、等々。
さまざまな音や旋律が聞こえてくるはずです。

創作に当たっては、最初から手本を与えるということはありません。
先ず書いてみる。
そこで、くすぶっている想いに目を向け、対話の中から、狙いを鮮明にしていきます。
それぞれ、何を表現するために、どんな工夫を重ね、互いの効果を高めあっていけるのかを、添削を通して具現化していきます。

手本を真似するのではなく、手本の狙いを自分のものにすることで、自分自身の書と成っていきます。
上手いほうが良いとは思いますが、必ずしも上手い必要なぞ、これっぽっちもありません。
声が姿が語り口が、あなたであるように、書も自ずから備わっています。
持っているものを活かし、上手にプロデュースすることで、より洗練されていく。
あらゆる修練と共通することです。

上達の秘訣は、好きになって書きたくなる自分になることです。
書くべきことと、そうする理由が解れば、自ずと手は動き、目指すところが解ってきます。


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